どくが君
所得税が下がらないかな〜ってお父さんが言ってたのを聞いたことがあるよ!いっぱい払ってるみたいだね!
先生
税制度では1つの大きな柱だからね。金額も決して安くはない。どくが君のお父さんのように、身近な人に当てはめて覚えると効率が良いかもしれないね。
所得税とは
個人の所得(収入から必要経費を差し引いた利益)に対して課される税金で、企業などに課される法人税と並んで税制度の中心となる税金。
所得税の対象
納税義務者 | 定義 | 課税対象 | |
居住者 | 非永住者以外 | 国内に住所を有する個人 or 現在までに引き続き1年以上居所を有する個人 |
すべての所得 |
非永住者 | 居住者のうち、日本国籍が持たない & 過去10年以内に国内に住所または居所を 有していた期間の合計が5年以下の個人 |
国内源泉所得と国外源泉所得のうち、 日本国内で支払われたもの or 国外から送金されたもの |
|
非居住者 | 居住者以外の個人 | 国内源泉所得のみ |
所得税の計算方法
所得税全体の計算方法は以下の流れである。(個別の計算法は次章で)
- 所得を10種類の所得に区分し、それぞれの所得金額を求める。(D-3で学習)
- 所得金額を合算して、課税標準を求める。(D-4で学習)
- 課税標準から14種類の所得控除を差し引き、課税所得金額を求める。(D-5で学習)
- 課税所得金額に税率を掛け、所得税額を計算し、最後に税額控除を差し引く。(D-6で学習)
次章(D-3〜D-6)からで学習する範囲。
総合課税
1年間の所得を給与所得、事業所得などの種別に関係なく、合算して課税する。
例) 事業所得、不動産所得、給与所得、土地建物以外の譲渡所得
分離課税
特定の取引を他の所得と合算せずに、別途課税する。
例) 山林所得、退職所得、土地建物の譲渡所得
総合課税 ※源泉徴収されたものを除く
例) 利子所得、配当所得、一時所得、雑所得
分離課税の種類
申告分離課税
所得を得た人が、自ら税額を申告する分離課税。
源泉分離課税
所得から税額が天引きされる分離課税。
どくが君
大きく分けると、自分で計算するもの、国などが計算してくれるもの。そして、自分で申告するもの、自動で天引きされるものとかに分かれるってことかな〜?
先生
今回は所得税のおおざっぱなところの確認だ。次章からそれぞれについて詳しく見ていくので、次章を一通り確認した後、ここにもう一度戻ってくるのも良いだろう。