どくが君
年金か〜。ボクたちみたいな若い人はちゃんともらえるのか心配だって言われるアレだよね!
先生
どくが君は”アレ”って言葉が好きだね。そんな話も確かに良く耳にするね。そうならないためにもしっかりと年金のことを知っておこう。
公的年金
任意加入の私的年金に対して、公的年金は強制加入である。
国民年金 | 厚生年金保険 | 共催年金 | |
老齢給付 | 老齢基礎年金 | 老齢厚生年金 | 退職共済年金 |
障害給付 | 障害基礎年金 | 障害厚生年金 障害手当金 |
障害共済年金 障害一時金 |
遺族給付 | 遺族基礎年金 寡婦年金 死亡一時金 |
遺族厚生年金 | 遺族共済年金 |
対象者 | 20歳〜60歳未満全員 | 会社員 | 公務員 |
※また、会社は任意で加入可能な企業年金がある。
国民年金
・第1号被保険者
- 20歳〜60歳の自営業者、学生、無職など(国内居住者のみ)
- 保険料 = 15250円/月(H26)
- 毎年4月に280円ずつ値上げされ、16900円で固定。
- 保険料支払いを前倒しすることで値引きがあり、滞納した場合は2年以内であれば納付可能。
・第2号被保険者
- 年齢制限なしの会社員、公務員など
- 保険料 = (標準報酬月額 + 標準賞与額) × 保険料率
- 毎年9月に0.354%ずつ値上げされ、18.30%で固定。
- 保険料は労使折半。
- 標準報酬月額の上限は62万円、標準賞与額の上限は150万円。
- 育児休業中の保険料は子が3歳になるまで事業主・従業員ともに免除される。
※厚生年金保険料に国民年金保険料も含まれる
・第3号被保険者
- 20歳〜60歳の第2号被保険者の被扶養配偶者
- 保険料負担はなし
※任意加入者
- 60歳〜65歳の国内居住者
- 20歳〜60歳で老齢厚生年金などの給付を受けられる国内居住者
- 20歳〜65歳で日本国籍を有する、海外居住者
どくが君
じゃあ学生のボクは第1号、会社員のお父さんは第2号、専業主婦のお母さんは第3号ってことだね!
先生
素晴らしい。保険料は毎年引き上げられていくので、チェックしておこう。
保険料の免除と猶予(第1号被保険者のみ)
・法定免除
障害年金受給者、生活保護受給者
- 全額免除
・申請免除
経済的な理由で保険料納付困難な者
- 全額免除、3/4免除、1/2免除、1/4免除(経済力により調整)
・学生納付特例制度
所得が一定以下の学生
- 学生の間、保険料の納付が猶予
・若年者納付猶予制度
30歳未満の本人および配偶者の所得が一定以下の者
- 一定期間、保険料の納付が猶予
※保険料の免除や猶予を受けた期間から、10年以内ならば追納が可能。
※猶予は追納すれば、老齢基礎年金額の減額はないが、免除の場合は減額する。
詳しくはこちら
公的年金の給付手続き(裁定)先
年金制度 | 手続き先 |
国民年金 | 住所地の市区町村役場 |
厚生年金 | 勤務先を管轄する年金事務所 |
国民年金→厚生年金 | 勤務先を管轄する年金事務所 |
厚生年金→国民年金 | 住所地を管轄する年金事務所 |
共済年金 | 各共済組合 |
原則として年金は、偶数月の15日に前月までの2ヶ月分が支払われる。
※保険料支払額は全額社会保険料控除の対象となる。
※老齢給付の受取は雑所得として課税対象となる。
どくが君
ボクは学生でちょうど免除されているよ!若い人やお金が足りない時は免除される場合があるんだね。
先生
正確にはどくが君は猶予だね。後にその猶予分を多めに払うから年金額の減額はないが、免除の場合は一定の金額が減額されるのだ。