どくが君
企業年金も個人年金ってのも初めて聞いたよ〜。年金って国がやってるものだと思ってたけどな。
先生
間違っている訳ではないよ。国がやっている公的年金にプラスして、企業や個人的に年金と似た仕組みを運用することなんだ。
企業年金
公的年金を保管することを目的とした、企業が任意に設ける年金制度
確定給付型
将来支払われる金額が決まっているもの
・厚生年金基金
- 老齢基礎年金給付の一部を国に代わって支給し、企業が上乗せする。
- 社会保険料控除の対象となる。
・確定給付企業年金
- 規約型:企業が外部の生命保険会社などに年金の管理・運用を任せる
- 基金型:別の法人格をもった基金を設立し、その基金で年金の管理・運用を行う
- 生命保険料控除の対象となる。
確定拠出型
一定の掛金を加入者が拠出・運用し、損益が反映されたもので年金額が決まるもの
・確定拠出年金
- 個人で管理・運用するため、転職などの際に移管が可能。
- 小規模企業共済等掛金控除の対象となる。
自営業者の年金制度
付加年金
毎月の国民年金保険量に月額400円加算して支払うことによって、将来『200円 × 付加年金保険料を支払った月数』の金額を受け取るための制度。
国民年金基金
第1号保険者が国民年金に上乗せして受け取るための制度。掛金は社会保険料控除の対象となる。
※上記2つはどちらか一方にのみ加入できる。
※付加年金は一見、損するように見えるが間違い。詳しくはこちら
小規模企業共済
従業員が20人以下(サービス業などは5人以下)の個人事業主や役員のための制度。掛金は小規模企業共済等掛金控除の対象となる。
中小企業退職金共済制度
中小企業のための退職金制度。掛金は全額事業主負担。個人事業主・役員は原則として加入できない。
どくが君
国の年金とは別に多めに支払っておくことで、将来の年金額を増やすことができるんだね!
先生
もちろん、メリットとデメリットがある。企業の大きさや立場によっても制度が違うので、チェックしておこう。