生命保険の種類
死亡保険(死亡保障)
被保険者が死亡、または高度障害になった際に、保険金が支払われる保険。
定期保険:
一定期間内に死亡した際に、保険金が支払われる保険。
満期保険金がなかったり、保険料は掛け捨てなので、保険料を低く抑えられる。
終身保険:
加入後、生涯にわたって死亡した際に、保険金が支払われる保険。
満期保険金がないが、解約時の解約返戻金が高く、貯蓄を多くできる。
定期付終身保険(定期保険特約付終身保険):
終身保険をベースに、定期保険をプラスするもの。
たとえば、加入時期のうち、50~60歳の間だけ定期保険をプラスし、保険料を倍にすることなど。
アカウント型保険(利率変動型積立終身保険):
生命保険の保障と、積立の貯蓄機能がセットになった保険。
保険料払込期間が満了すると、積立金を終身保険や個人年金保険に移行することができる。
生存保険(生存保障)
一定期間経過後まで、被保険者が生存している際に、保険金が支払われる保険。
個人年金保険:
契約時に決めた年齢から、年金を受け取ることができる保険。
- 終身年金
- 補償期間付終身年金
- 有期年金
- 補償期間付有期年金
- 確定年金
- 夫婦年金
などがある。
変額個人年金保険(投資型年金):
保険会社が株式や債券などを運用し、その結果に応じて年金の額が決まる保険。
死亡給付金には最低保証があるが、解約返戻金には最低保証がない。
こども保険:
入学祝金や、満期保険金などが支払われる保険。
基本的には、親が契約者、子どもが被保険者となる。
親が死亡した際には、以降の保険料払込は免除されるが、入学祝金や、満期保険金などが支払われる。
生死混合保険
死亡保険 + 生存保険をミックスさせた保険。
養老保険:
一定期間内に死亡した際に、保険金が支払われる + 満期まで生存した際にも満期保険金が支払われる保険。
定期保険特約付養老保険:
養老保険をベースに、定期保険をプラスした保険。
生命保険の料金
以下の予定基礎率から計算される。
予定死亡率
性別、年齢ごとに算出した死亡率の予定。
予定利率
保険会社が予定している運用利回り。
予定事業費率
保険会社が運営上、必要な費用。
※生命保険料の内訳
純保険料: 保険会社が支払う保険料にあてられる部分。
(予定死亡率、予定利率をもとに計算)
付加保険料: 保険会社の運営費用。
(予定事業費率をもとに計算)
生命保険の配当金
保険会社では通常、契約者から得た保険料から、実際の運営費を差し引くと、剰余金が生まれる。
それを配当金として、契約者へ還元する。
(これを有配当保険と呼び、配当金がもらえない保険を無配当保険と呼ぶ)
生命保険の特約
単独では運営できず、主契約のオプションとして不可できるもの。
障害特約、疾病入院特約、特定疾病保障保険特約、リビングニーズ特約など、多数の特約がある。
例はこちら
かんぽ生命
かんぽ(簡易保険)は保険金額が小さく、加入限度額が1000万円(加入4年以上で1300万円)までと決められている保険。
倍額支払制度
加入後、1年6ヶ月以上経過した後、死亡した際は保険金が2倍支払われる制度。経過前に死亡した際は、一定金額が減額される。
共済保険
特定の地域に住む人・特定の職業に就く人などが加入でき、掛金が安いことが特徴。
- 全労済:こくみん共済
- JA(農協):JA共済
- 日本コープ共済生活協同組合連合会:コープ共済(CO・OP共済)
- 各都道府県単位:都民共済・道民共済・府民共済・県民共済
などがある。