株式とは
資金調達のために、株式会社が発行する証券のこと。
株主
株式会社の株式を保有する個人・法人のこと。大きく以下の3つの株主の権利がある。
- 株主総会での議決権など、会社経営に参加する権利
- 配当金などの利益分配を受け取る権利
- 会社の解散などに際して、残った会社の資産を分配して受け取る権利
単元株
株主総会での議決権行使や株式売買を円滑にするために必要な一定数(1単元)の量の株式数。
H26.4.1より東証の1単元は100株と1000株に統一された。
※海外には単元株制度はなく、1株から売買可能。
株式ミニ投資
通常の10分の1の価格で、株式を取引する方法。少ない元手で株式を買うことができる。
株式累積投資
毎月定額で株式を購入する方法。株式を積み立て方式で買うイメージ。
証券取引所
主に株式や債券の売買取引を行うための施設。
二大証券取引所
東京証券取引所(東証) 一部 二部
名古屋証券取引所(名証) 一部 二部
※新興・ベンチャー企業などを対象とした、ジャスダック(東証)やマザーズ(東証)などがある。
指値注文・成行注文
指値注文
売買価格を指定して注文する方法。
成行注文
売買価格を指定しないで注文する方法。
オークション方式
条件が合った売り注文と買い注文を連続して約定させていく方式のことで、以下の3つの原則がある。
- 成行優先の原則:指値注文より、成行注文が優先される。
- 価格優先の原則:同一銘柄において、複数の売り指値注文がある場合は最も低い価格が優先され、複数の買い指値注文がある場合は最も高い価格が優先される。
- 時間優先の原則:同一銘柄において、複数の注文がある場合は早く注文したものが優先される。
株式の決済
株を買った場合は代金を支払って株式を受け取り、株を売った場合は株式を引き渡して代金を受け取ること。通常売買日を含めて4営業日目に行われる。
立会外取引
証券取引所を通じて行われる時間外取引のこと。
信用取引(マージン)
顧客が委託保証金を証券会社に担保として預託し、資金または証券を借りて売買を行う方法。
制度信用取引
制度信用銘柄選定基準を満たした銘柄のみを対象とした信用取引。決済期限は最長6ヶ月。
一般信用取引
投資家と証券会社の合意にもとづいて行われる信用取引。
信用取引の返済
証券会社からお金(信用買い)か株式(信用売り)を借りて取引を行うため、必ず返済する必要がある。
反対売買による返済
信用買いの場合、売りを行い、差金を返済。
信用売りの場合、買いを行い、差金を返済。
現物株を介した返済
信用買いの場合、株式を売却せずお金だけを返済することで、現物株を受け取る。
信用売りの場合、同じ銘柄の現物株を持っている場合に、現物株を差し出すことで返済する方法。
ドル・コスト平均法
価格が変動する商品について、常に一定の金額で、定期的に購入していく方法。
例)1回当たり2000円でドル・コスト平均法を用いた場合
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
株価 | 500円 | 400円 | 200円 | 1000円 |
購入数 | 4株 | 5株 | 10株 | 2株 |
※平均購入単価は8000円(2000円 × 4) ÷ 21株 = 約380円 となる。
株式の指標
日経平均株価(日系225)
東京証券取引所第一部に上場する、約1700銘柄の株式のうち225銘柄の株価の平均。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所第一部に上場する、全ての日本企業(内国普通株式全銘柄)を対象とした株価指数。
株価の計算
PER(株価収益率)
株価が一株あたり利益の何倍まで買われているかを見る指標。
PER = 株価 / 1株当たりの純利益
※PERが低い銘柄は割安、PERが高い銘柄は割高。
PBR(株価純資産倍率)
株価が1株あたり純資産の何倍まで買われているかを見る指標。
PBR = 株価 / 1株当たりの純資産
※PBRが低い(1倍に近い)銘柄は割安、PBRが高い銘柄は割高。
ROE(自己資本利益率)
株主資本(自己資本)を元に、どれだけの利益を上げてくれたかを見る指標。
ROE = 税引後の当期純利益 / 自己資本 × 100
※ROEが高い銘柄は投資価値が高い、ROEが低い銘柄は投資価値が低い。
配当利回り
株価に対する配当金の割合。
配当利回り = 1株当たりの配当金 / 株価 × 100
配当性向
利益をどれだけ株主に配当するかという割合。
配当性向 = 配当金総額 / 税引後の登記純利益 × 100